暗号資産取引所 Backpack Exchange の借入/貸出 (Borrow/Lend) を使い始めた日本ユーザーから、
最も多く聞かれる声のひとつが、
「出金できないんだけど、バグ?」
「ロックされてる?」
というものです。
結論から言うと、ほとんどのケースは不具合ではなく“仕様どおり”です。
本記事では、初心者がつまずきやすい「出金できない原因」を
ケース別に整理し、今どうすればいいかまで含めて解説します。
まず前提:Backpackの出金は「7日満期のローン」単位で管理される
Backpackの借入/貸出 (Borrow/Lend) 対応資産は、
- 入金した瞬間から
- 「7日満期の貸付(ローン)」として扱われる
という前提で設計されています。
そのため、
「出金できない=制限されている」
ではなく、
「まだ満期を迎えていない」
というケースが大半です。
ケース①「昨日入金したのに出金できない」
原因
仕様どおり。7日満期前。
Backpackでは、対応アセットを入金すると、
そのアセットは 7日間出金不可 になります。
これは、
- 罰則
- ロック
- バグ
ではなく、契約上の満期によるものです。
対処法
- 満期(入金から7日後)まで待つ
- どうしても資金が必要な場合は、借入 (Borrow)を検討
ケース②「7日経ったはずなのに、まだ出金できない」
原因
追加入金による満期リセット
同じアカウント・同じアセットに対して、
途中で追加入金をすると、
そのアセット全体の満期が
最後に入金した日から7日後にリセットされます。
例
- 初日:BTCを1枚入金
- 6日目:BTCを0.1枚追加入金
→ 合計1.1BTCすべてが
13日目まで出金不可
「最初の1BTCだけ先に出す」ことはできません。
対処法
- 追加で入金する前に「満期が延びてもOKか」を確認
- 用途が違う資産はサブアカウントを分ける
ケース③「満期は来ているのに、出金ボタンが押せない」
原因
Borrowポジションがあり、MMR(維持証拠金比率)が危険水準
Borrowを使っている場合、
出金によって担保が減ると、
- MMRが100%を超える
- 清算リスクが高まる
と判断されるケースでは、
UI上で出金がブロックされます。
これはユーザー保護のための制御です。
対処法
- 借入額を一部返済する
- 追加担保を入れる
- 出金額を減らす(全額出金のみ可の点に注意)
ケース④「一部だけ出金したいのにできない」
原因
仕様上、部分出金ができません。
Backpackでは、
アカウント × アセット 単位で出金可否を判断しています。
そのため、
- 0.3BTCだけ
- 利息分だけ
といった 部分出金は不可になります。
対処法
- 満期到達後に「全額出金」
- その後、必要な分だけ再入金(※再び7日満期が始まる点に注意)
ケース⑤「Borrowで借りた資産は出金できるのに、元の資産は出せない」
原因
正常な挙動
- 貸付中の元資産:7日満期前 → 出金不可
- Borrowで借りた資産:出金可能
これは、
「資産そのもの」と「借りた流動性」は別物
という設計によるものです。
注意点
Borrowを使えば一時的に資金は動かせるが、
- 借入金利
- 清算リスク
が発生する点は理解しておく必要があります。
出金トラブルを避けるための実務的ポイント
初心者が押さえておくべきポイントをまとめます。
- 追加で入金すると満期がリセットされる
- 部分出金はできない
- Borrow中はMMRも同時にチェック
- 用途が違う資産はサブアカウントを分ける
これだけで、
「思っていたのと違う」「急に動かせない」
といったストレスは大きく減ります。
まとめ
Backpackで「出金できない」と感じた場合、
その多くは以下のいずれかに当てはまります。
- 7日満期前
- 追加入金による満期リセット
- Borrow利用中のMMR制限
- 部分出金不可という仕様
いずれも仕様として明確に定義されている挙動であり、
事前に理解しておけばトラブルではありません。
参考記事;Backpack公式サイト
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