「仮想通貨」と「暗号資産」、どちらも同じもの?それとも違うの?そんな疑問を持ったことはありませんか。
結論から言うと、指しているものはほぼ同じですが、「暗号資産」が日本の法律上の正式名称です。
この記事では、なぜ名称が変わったのか、その背景にある法改正や国際的な流れをわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 「仮想通貨」と「暗号資産」の違い
- 正式名称が変わった理由と経緯
- 国際基準(FATF)との関係
- どちらの言葉を使えばいいか
「仮想通貨」と「暗号資産」は何が違う?

先に結論を整理しましょう。
| 仮想通貨 | 暗号資産 | |
|---|---|---|
| 法的な位置づけ | 2020年以前の法律用語 | 現在の法律上の正式名称 |
| 日常での使用 | 今でも広く使われる | 金融・行政分野で主流 |
| 英語表記 | Virtual Currency | Crypto Asset |
| 意味の違い | ほぼ同じ | ほぼ同じ |
つまり「仮想通貨」と「暗号資産」は指しているものはほぼ同じです。Bitcoin(ビットコイン)やEthereum(イーサリアム)など、ブロックチェーン上で取引されるデジタル資産を指します。
大きく変わったのは法律上の扱いと名称です。2020年5月の法改正により、日本の法律では「仮想通貨」という言葉が廃止され、「暗号資産」という名称に統一されました。
名称変更の背景|2020年の法改正

上のタイムラインのとおり、この名称変更には段階的な経緯があります。
2009年にBitcoin(ビットコイン)が誕生した当初、法律にはその定義すらありませんでした。マスメディアや一般の人々が「仮想通貨」と呼び始め、その言葉が広まっていきました。
2017年には資金決済法(しきんけっさいほう)が改正され、法律の中に「仮想通貨」という定義が初めて明記されました。これにより、取引所への登録義務やユーザー保護のルールが整備されました。
そして2019〜2020年にかけて、さらなる法改正の議論が行われ、2020年5月に改正資金決済法・金融商品取引法が施行されました。このタイミングで法律上の名称が「仮想通貨」から「暗号資産」へと変わりました。
なぜ「仮想」から「暗号」に変わったのか

名称が変更された理由は主に2つです。
理由①:「仮想」という言葉が誤解を招く
「仮想(バーチャル)」という言葉には「実在しない」「架空の」というニュアンスがあります。しかし実際には、暗号資産は現実の世界で価値を持ち、財産として認められるものです。「仮想」という表現では、その実態を正確に表せないという指摘がありました。
理由②:国際的な呼称に合わせる必要があった
国際的な金融規制の場では、すでに「Crypto Asset(暗号資産)」という表現が主流になっていました。日本も国際基準に合わせる形で、同じ表現を採用することになりました。
国際基準(FATF)との関係

名称変更を語るうえで欠かせないのがFATF(ファトフ)の存在です。
FATF(Financial Action Task Force:金融活動作業部会)とは、マネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金供与の防止を目的とした国際機関です。世界各国の金融規制に大きな影響力を持っています。
FATFは2019年に「Virtual Asset(仮想資産)」という国際標準用語を定め、各国に対応を求めました。日本はこの流れを受け、法律上の呼称を国際基準に近い「暗号資産」に統一したのです。
なお、英語では「Virtual Asset」と「Crypto Asset」が混在していますが、いずれも同じカテゴリーを指します。日本語では「暗号資産」に一本化されています。
日常会話ではどちらを使えばいい?
結論として、どちらを使っても意味は通じます。
ただし、場面によって使い分けるのが自然です。
金融機関、税務申告、法律・行政関連の文書、ニュースなどフォーマルな文脈では「暗号資産」を使うのが適切です。一方、日常会話やSNS、ライトな場面では「仮想通貨」という言葉もまだ広く使われており、多くの人に伝わりやすい側面もあります。
このブログ「Airdrop Hunter(エアドロップ・ハンター)」では、正式名称である「暗号資産」を基本的に使用しますが、一般的に広まっている「仮想通貨」という表現も文脈に応じて使います。
まとめ
暗号資産と仮想通貨の違いについておさらいします。
「仮想通貨」と「暗号資産」は指しているものはほぼ同じですが、2020年5月の法改正によって、日本では「暗号資産」が法律上の正式名称となりました。名称変更の背景には、「仮想」という言葉のミスリーディングな印象と、FATFをはじめとする国際基準への対応があります。
日常会話では「仮想通貨」も引き続き使われていますが、金融・法律・行政の場面では「暗号資産」を使うのが正確です。
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免責事項
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の暗号資産への投資を推奨するものではありません。暗号資産への投資にはリスクが伴います。投資判断はご自身の責任において行ってください。また、税務・法律に関するご相談は、専門家(税理士・弁護士)にお問い合わせください。本記事の情報は執筆時点のものであり、最新情報を保証するものではありません。

